画期的な構造をしたラップトップPC向けの薄型スタンドを発表し、クラウドファンディングでの資金調達で大成功を収めた「MOFT」。
その「MOFT」が新たに発表したタブレット・スマホ向けスタンド「MOFT X」が、国内でクラウドファンディングを開始した。
かく言うボクも、前製品である「MOFT」に出資した一人。4月に入手して以来、家でも外でも大活躍中だ。以前レビューした通り、非常に使い勝手が良かったため、「MOFT X」にも出資する予定だった。
今回、クラウドファンディングに先駆けてサンプル品を一足先に入手する事ができた。出資を考えている方はもちろん、「MOFT」を知らない人にも魅力をお伝えできればと思う。
「MOFT X」のパッケージを開封する
「MOFT X」のパッケージはこんな感じ。「MOFT」同様、簡素なパッケージとなっている。サンプル品なので、デザイン等は製品版とは多少異なるかもしれない。
中にはスマホ向け、小型タブレット向け、タブレット向けの3種類の「MOFT X」と「ガラス材質用粘着シート」が2枚、壁面等にMOFTを固定するための「磁石シート」が2つ、「Apple Pencil」収納ホルダーが同封されていた。
ガラス材質用粘着シートは、背面の素材がツヤツヤのガラスでできているスマホに「MOFT X」を貼り付ける際に使用するもの。スマホと「MOFT X」との粘着力を強化する目的で使用する。
スマホ向け「MOFT X」
まずはスマホ向けの「MOFT X」からみてみる。
シンプルなデザインだがその実、独創的な折りたたみ機構を備えている。
主張の少ないミニマルなデザインで、スマホのデザイン性を損ねることもない。さわり心地は折りたたみ部分がザラザラ感のある素材であるのに対し、裏地の部分はスエード素材のようにサラサラしている。
手持ちの「iPhone 11 Pro Max」に取り付けてみる。
大型のスマートフォンということもあり、貼り付けスペースにもかなり余裕のある感じ。「iPhone 11 Pro Max」の場合、背面に掏りガラスのような特殊な加工が施されているが、特別粘着力が弱い感じもなくしっかり固定できた。
厚さはたったの「4.7mm」。あまりの薄さに「本当に大丈夫なの?」と心配になるが、力を加えてもほとんどタワまず、非常に頑丈。
厚さが抑えられているため、手に持ったときのサイズ感にもほとんど影響がないのが嬉しい。重量もまた「29g」と超軽量。日常的に付けっぱなしにしても邪魔にならない重さだ。
スタンドを立てた状態にするには、ザラザラした面を引っ張るだけ。内蔵されたマグネットにより、スタンドを立てた状態で固定される。マグネットの強度も程よく、慣れると片手操作で元の状態に戻すこともできる。
タブレット向けの「MOFT X」と異なり、縦置き状態での角度調整は不可能。ただし、縦使用時に見やすい角度(60度)になるように設計されているため、不便は感じない。また、横置き状態(40度)での利用も可能となっている。
スマホ向け「MOFT X」には、カードを3枚まで収納するポケット(スキミング防止機能付き)が内蔵されている。
ボクの場合、健康保険証や運転免許証等、どうしても電子化できないカードを「MOFT X」に収納することで、財布が不要になってしまった。電子マネーの普及と共に財布の出番が減っている現在、非常に便利な機能といえる。
また、「MOFT X」はハンドストラップとしても非常に優秀。大型端末利用者に特にオススメしたい。片手使用時の安定感が大幅に向上するため、「iPhone 11 Pro Max」のような大型端末との相性はバツグンだ。
一般的なリング式のハンドストラップと比較すると、スタンド自体が非常に薄く、スーツのポケットなど薄マチなポケットでも引っかかりが少なく、出し入れがスムーズでストレスが少ない。
スマホはもちろん、スマホ以外の小型ガジェット等で利用するのもありだろう。
特におすすめなのが「Nintendo Switch Lite」との組み合わせ。
「Nintendo Switch Lite」には、標準でキックスタンドが用意されていないが、スマホ向け「MOFT X」と組み合わせると、少ない重量増で優れたスタンド機能を追加することができる。
タブレット向け「MOFT X」
今回、タブレット向けの「MOFT X」が2種類付属したが、小型タブレット向けの方は適合する端末が手元になく、レビューできなかった。とはいえ、機能は大型タブレット向けのものと同様なので、ある程度参考になるはずだ。
タブレットの場合、スマホより多彩な使われ方をするケースが多い。イラスト作成をするユーザーや動画の視聴がメインのユーザー、キーボードと合わせてPCライクに利用するユーザーなど、ユーザーによって利用方法が大きく異なってくる。
タブレット向け「MOFT X」は、今まで見たことのない画期的な構造にすることで、これらの幅広い用途に対応。
今まで同様の薄く軽い一枚板のシンプルな構造を保ちつつ、縦横合計「6段階」の角度に対応した。ちなみに、スマホ向け「MOFT X」と異なり、カードケースは内蔵されていない。
常時キーボードも携行しなければならない純正ケースと比較すると、圧倒的に軽く薄い。デスクでの利用はもちろん、手持ち状態での利用時にも負担が少ないのが嬉しい。
Apple Pencilを収納するホルダーも付属する。内蔵のマグネットで「MOFT X」と固定する事ができるため、初代「Apple Pencil」ユーザー特有の現象、「Apple Pencil置き場所問題」が解消される。
色々なデバイスで試してみる
iPhone 8
「iPhone 11 Pro Max」より一回り小型だが、ケースありの状態だとサイズも問題なく貼り付けできた。本体に直接貼り付ける場合、背面がガラス素材なので、付属の粘着シートを使用するといいだろう。
ニンテンドースイッチ
ニンテンドースイッチには標準でキックスタンドが付属しているが、ちょっとした揺れで倒れてしまうなど強度が心もとない。標準のキックスタンドより安定感があるため、多少不安定な足場でも利用できるようになるのは大きなメリット。
Macbook Air 2019
タブレット向けのスタンドであるが、耐荷重等のスペック的には問題ないはず。
取り付け自体は問題なく可能。ただし、縦置き用の角度で利用するのは難しいため、横置き用の3段階の角度調整にのみ対応する。
一度スタンドを開いてしまえば問題ないが、「MOFT」のように、PCを正面にした状態でサッと開くことができないため、頻繁に開閉する用途には向かないだろう。
Laptopでの利用を考えているユーザーは、前製品である「MOFT」を購入したすることをおすすめする。
「MOFT X」プロジェクトへの支援について
現在、「MOFT X」は国内クラウドファンディングサイト「Makuake」で展開されているプロジェクトから出資することで入手できる。
「MOFT」同様、人気商品になることは確実。そのため、クラウドファンディング終了後に一般販売が開始する可能性もあるが、出資のリターンとして入手すると、一般販売より一足早く、安く入手できる。少しでも興味がある方は下記リンクからMakuakeの商品詳細ページを確認してみて欲しい。
また、出資プランには「MOFT」とのセットのプランも用意されている。以前にもレビューした通り、Laptop向けのスタンドも欲しいという方には最適な製品なので、こちらも要チェックだ。