以前記事でも取り上げたが、年始に「Macbook Air M1チップ搭載モデル」を購入した。
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以前使用していた「Macbook Air 2017年モデル」の環境を復元しようと考えていたが、バックアップが未取得であったため、一から環境構築を行う必要があった。
「M1 Macbook Air」はブログの執筆やRAW現像などのメイン作業を担当しているため、作業効率の向上するための環境整備は急務。
2年振りのmacOSということもあり(以前はOSX)、環境を整えるにも何から手を出せば良いかわからず、ほぼデフォルト状態のまま1ヶ月ほど利用することに。
そんなとき「Setapp」の存在を知った。「Ulysses」を含め、210種類以上のアプリが月額$9.99で使えるという、作業環境の構築が急務な自分にとって夢のようなサービスらしい。
国内における利用者数はまだまだ少ない印象だが、物は試しということで登録してみることにした。
「Setapp」とは?
Mac専用アプリのサブスク
「Setapp」は月額「$9.99」で利用できるMac向けのアプリのサブスクサービス。
公式には「日々の課題に対するニッチなソリューションを発見してください」「質の高い仕事を早く終わらせることに重点を置いたアプリだけを厳選」とある。
実際、利用可能な210種類以上のアプリはどれも高品質なものばかり。普通に購入すれば数千円は下らないアプリも多数含まれるなど、非常に太っ腹なサービス内容となっている。
Macでの作業をより快適にする優良アプリが揃う
多岐にわたるラインナップで高品質なアプリが取り揃えられており、ストアを眺めるだけでテンションが上がってしまう。
マニアックな用途に特化した専門的なアプリが豊富なので、普段ストアを眺めていてもなかなか目に入らないような、個性的なアプリとの出会いがまた楽しい。
痒いところに手が届く系のユーティリティ系アプリが豊富な印象。Macの細かな不満を解決するにはこれ以上ないサービス。
Macの環境をより快適にしたい人はもちろん、何を導入すれば良いかわからない初心者マカーにもオススメのサービスだ。
iOS向けの「Setapp」も存在
ちなみに「Setapp」にはmacOS向けのサービスに加え、iOS向けのサービスも存在する。
月々「$2.49」で利用可能と安価だが、ラインナップが17種類と非常に少なく、macOS向けの「Setapp」ほどの魅力はまだない印象。
そもそもiOSのアプリはMacに比べ安価な場合も多いので、サブスクより一括購入の方がお得感が高い気もする。
「Ulysses」の単体サブスクより遥かにオトク
「Setapp」に登録した一番の理由は「Ulysses」の使用料込みで「$9.99」というコスパの高さ。
「Ulysses」は単体で契約しても「月額650円」。つまり「+300円程度」の出費で「MarsEdit」や「Bartender」などの有料アプリが利用できる計算になる。
なお「Ulysses」のiOSアプリも今まで通り利用できるとのこと(トライアル期間のため未確認)。この程度の価格差なら「Setapp」の方がオトクに感じる人も多いはずだ。
最近iOS版のUlyssesの動作を確認したところ、現在は利用できない。以前まではMacOS版のプランでも利用できていたようだが、iOS版のUlyssesも利用したい場合、SetappではなくUlysses単体で契約するか、iOS版Setappを契約する必要がありそうだ。
「MarsEdit」や「Bartender」などの定番アプリも揃う
「MarsEdit」や「Bartender」など、Macユーザーなら定番といえるアプリも充実。
単体で購入すればかなりの金額になるが、サブスクなので気兼ねなく利用できる。
7日間のトライアル期間も用意されているため、「MarsEdit」のような高額なアプリの使用感を試すために導入するのも面白い。
思いがけない有料アプリとの出会いが楽しい
単品購入だと必要なアプリ以外にはなかなか手が出せないが、「Setapp」なら気になるアプリをガンガン試すことができる。
今まで知らなかったのがもったいなく感じてしまうほど、素晴らしいアプリたちと出会うことができる。
例えるなら「Netflix」でこれまで興味の無かった面白い海外ドラマに出会った時のような衝撃だ。
ボクの場合、「Noizio」というアプリに出会えたのは大きな収穫だった。
「Noizio」は「公園(鳥の鳴き声)」「ブラウン管のノイズ」「焚き火」など、好きな環境音をミックスして再生できるアプリ。
Macのステータスバーに常駐するため好きな時に好きな音を流せるので、作業中やリラックスしたい時にすぐ呼び出せる。
似たようなアプリは山ほどあるが、「Noizio」は機能が必要最低限、かつアプリのUIやUXもシンプルで主張しないので、作業用アプリとして使いやすい。
参考 Noizio — Calm, Meditate, Slee pMac App Store
もう一つ。「Be Focused」というタイマーアプリも個人的にオススメ。今や作業に欠かせないアプリの一つとなっている。
「Be Focused」は「ポモドーロテクニック」と呼ばれる時間管理術をサポートするタイマーアプリ。
「Noizio」同様、Macのステータスバーに常駐し、25分・5分毎にタイマーをセットするだけのシンプルなアプリ。
ショートカットでタイマーのスタートやポーズなどが操作できるため、作業の中断が発生せず、思考を止めることなく使用できるのが特徴。
参考 Be Focused – 仕事および勉強用の Time rMac App Store
先日購入・レビューした「MOFT Z」との組み合わせも非常に強力で、作業効率が格段に向上するのを実感。30分間に行える作業の量が大幅に増加した。
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「M1 MacbookAir」でも利用可能
「Setapp」はM1チップ搭載の新型Macにもしっかり対応。
もちろんアプリの対応状況は開発者次第なのだが、「Setapp」は有料サービスということもあり、アップデートに積極的な開発者が多い印象を受ける。
今回の目的であった「Ulysses」も当然M1のネイティブ動作に対応済。
ボクが利用しているアプリだと「TouchRetouch」「MarsEdit」「BetterTouchTool」「Bartender」はM1ネイティブ動作に対応している(上で紹介した「Noizio」「Be Focused」は残念ながら未対応)。
「Setapp」のおすすめアプリ
- Ulysses:洗練されたUIと多機能が魅力のライティングツール
- MarsEdit:豊富な機能と使いやすいUIが特徴の老舗ブログエディタ
- Bartender:Macのステータスバーをスッキリさせるユーティリティ
- Yoink:ドラッグ&ドロップを快適にするMac必須ツール
- CleanMyMac X:SSD内の不要データやキャッシュを根こそぎ削除するクリーナー
- TouchRetouch:iPadアプリでお馴染み、写真から不要な物を除去する加工アプリ
- Noizio:環境をミックス・再生できるデザイン◉な作業支援アプリ
- Be Focused:ポモドーロテクニックの導入を支援する便利ツール
まとめ
- 月々$8.99から利用できるMac向けのサブスク
- 「Ulysses」単品に「+300円程度」で210+のアプリが利用可能
- 「Marsedit」「Bartender」などの高額アプリも対象
- M1チップ搭載モデルでも問題なく利用可能
- 「Ulysses」をよりオトクに契約したい
- M1 Macを購入して標準アプリしか使用していない
- 自分の知らない未知の優良アプリに出会いたい