『「Xperia新製品タッチ&トライ」ブロガーミーティング』に参加。「Z3C」以来のXperiaで物欲MAX。

5月14日に品川で開催された「Xperia新製品タッチ&トライ ブロガーミーティング」に参加。

ここでは、実際に新型Xperiaの感想とイベント全体の感想についてお届けする。

「Xperia 1」「Xperia Ace」の2機種を体験

新世代フラッグシップ「Xperia 1」。

SnapDragon 855、21:9の4KHDRディスプレイ、瞳AF、「標準」「望遠」「超広角」に対応したトリプルレンズカメラなど、ハイエンドに相応しいスペック。

大画面だが横幅はiPhone 8と同程度で、大画面と持ちやすさを両立している。縦方向に表示できる情報量が多いため、ブラウジングや2画面表示と相性が良く、普段使いでも縦長ディスプレイのメリットは大きいと感じた。

本体の質感の高さも特徴的。背面はGorilla Grass5、ベゼルにはメタル素材を採用。異素材ながら一体感のあるデザインだ。

また、ユーザーからの熱い要望により、Xperiaを代表するカラー「パープル」が復活。

様々な色の層を重ねて塗装することで、今までにない深みのある紫を実現。見る角度によって、違った色味に変化するのがまた美しい。

待望の小型Xperia「Xperia Ace」

「Xperia Ace」は数日前に発表されたばかりの機種だが、こちらにも触れることができた。

「Xperia 1」がハイエンドであるのに対し、こちらはミドルエンドモデル。派手さはないが至極スタンダードで、非常に使い勝手の良いモデルになっている。

SnapDragon 630、Full HD+解像度のディスプレイ、Xperia 1同様瞳AFに対応した単眼カメラを搭載。

カメラ部分の凸はなくフラットになっている。

「Xperia 1」と比較するとベゼルも太く、厚みも増している。これは、小型モデルでXperia 1と同様のデザインにした場合、手が画面に覆いかぶさって誤動作が発生したり、本体が薄くホールド力が低下するといった問題への配慮と、WALKMANのように、誰にでも親しみやすいアイコニックなデザインを意識しているとのこと。

背面はポリカーボネイト素材だが、質感は上々。塗装にも力を入れており、損傷してもはげにくい塗装になっている。

正直、「Xperia 1」同様ガラス素材にして欲しかったが、差別化やコスト面から仕方ない部分なのだろう。

「Xperia Ace」のデザインやサイズ感は素晴らしいが、個人的にはスペック不足。Xperia 1同等のプロセッサを搭載した「コンパクトハイエンドXperia」の登場を熱望するところだ。

体験コーナーでXperiaの各種機能に触れる

開場にはXperiaの機能を体験できる様々なコーナーが展示。動画撮影(言い方は変更)コーナーや21:9表示に対応したゲームを体験できるコーナー(個人的にオートチェスを試した)、Dolby Atomosを体験できるコーナーなど盛りだくさん。

その中でも、個人的に面白かったのがディスプレイの紹介コーナーだ。

「Xperia 1」のディスプレイは、21:9の4KHDR、有機ELの採用や、SDR画質の映像をHDR品質にアップコンバートし表示できる「HDRリマスター」機能を搭載し、とてもスマートフォン思えない映像を楽しめる。

さらに色再現度の高さにもこだわっており、「SONY熟練エンジニア」監修の元、巧みの技によって調整。「100万円する業務用ディスプレイ(SONY製)と同等のクオリティを実現した」とし、製作者の意図した色味のまま表示することができる。

実際に業務用ディスプレイと並べて展示されていたが、素人目には色味の見分けは付かない。家で映画用として使いたくなるほどの品質だった。

話によると、これらの調整は「Xperia 1」のためにイチから行われたもの。OSレベルで調整されているため、他OSには移行できないらしい。

莫大なコストが掛かっている分、期待も大きい。何とか成果を挙げてもらい、タブレットやPCへの移植にも期待したいところだ。

iPhoneユーザがXperia 1を触った感想

メリット
  • 豊富な機能(Dolby Atomosや握るやつ等)
  • 21:9ディスプレイの利便性の高さ
  • 圧倒的に美しいディスプレイ
  • クールでソリッドなデザイン
デメリット
  • 今時のハイエンドには珍しい上下ベゼル
  • 21:9表示に対応しないアプリもある
  • まだまだ高価
  • SIMフリー版より容量が少ない

「Oneplus 7 Pro」「ZenFone 6」「OPPO Reno」「Xiaomi Mi 9」など、同等の基本性能を有しつつ、より安価なスマホ(主に中国製)は多い。

「Xperia 1」はそれらのコスパを最重要視した「コスパ>個性」なスマホとは異なり、個性やこだわりを重要視して作られているように感じる。ベゼルレスや画面外指紋認証などの派手な機能はないが、その分製品として完成度が高い。「ユーザーが基本性能以外の付与機能にどこまでの対価を払えるか」、また「機能の価値をどのようにユーザーに伝えるか」が今後の課題となりそうだ。

完成度の高い新世代Xperia。今後の展開にも期待。

今回のイベントは直接エンジニアやデザイナーから製品の特徴を伺う貴重な機会。

どんなに細かな質問にも熱く、的確に答えてくださり、愛情とこだわりを持って作られていることがわかった。

ボクは長いことiPhoneユーザー。Xperiaに触れるのはZ3 Compact以来だが、iPhoneからの乗り換えを真剣に検討してしまうほど物欲を刺激された。

「Xperia 1 Tablet」などの新製品にも期待しつつ、今後もこのようなイベントが開催されるのであれば是非また参加したい。

ボクがそうだったように、一度触れれば、SONYのこだわりや完成度の高さは必ずユーザーに伝わるはず。SONY製スマホの素晴らしさを少しでもユーザーに伝えられるよう、陰ながらお手伝いできればいいな。そう思わせてくれる、暖かいイベントだった。