突然だが、ニンテンドースイッチ最大の魅力といえば何だろう。
ボクは、「携帯モード/据え置きモード」のスムーズな切り替えによって、シーンに合わせて最適なプレイスタイルを選べることだと思っている。
いつでもどこでも好きなゲームをシームレスに楽しめるのは、他にはない魅力といえる。
とはいえ、家では据え置きゲーム機、外では携帯ゲーム機と切り替えて使う事が前提。「出先でも大画面でプレイしたい!」と考えると、途端にハードルが高くなってしまうのも事実。
映像を画面に映すにはスイッチ本体の他にドック、充電器、HDMIケーブルと必要なものが多く、サイズも持ち歩きが想定された大きさではないため非常にかさばる。
とても持ち歩いてまで使う気にはならず、「まぁ本体だけで良いか…」と諦める事は多かった。
今回レビューする「GENKI Dock」は、そんなワガママを解決する便利アイテム。
「帰省時や出張の時にも大画面でプレイしたい」「テレビやデスク周りのスペースを広くしたい」という方に是非使って欲しいガジェットだ。
「GENKI Dock」とは
「GENKI Dock」を簡単に説明すると、充電器サイズの小さなボディに、「純正ドック同等の外部出力機能」と「充電器の役割」を内包したもの。
つまり、「GENKI Dock」と「ニンテンドースイッチ」さえあれば、いつでもテレビの大画面でゲームを楽しむことができる。
参考
Switchドックが1/10に!遊びにも仕事にも万能すぎるGENKI Dock
新進気鋭の周辺機器メーカー「Human Things」とは
開発したのは「Human Things」というスイッチの周辺機器を開発しているメーカー。
過去にはスイッチの音声出力をBluetooth化するアダプタ「GENKI: Bluetooth Audio」を開発し、一躍話題になった、クラウドファンディング発のメーカーだ。
痒いところに手の届く機能と、スイッチに馴染む良デザインが魅力。ゲーマー要注目のメーカーだ。
「GENKI: Bluetooth Audio」は、過去に購入しレビューもしている。興味があれば是非そちらも見て頂きたい。
「GENKI: Bluetooth Audio」は、「Air pods」など普段使いの無線イヤホンをスイッチでも使いたい時にピッタリ。
スマブラのサウンドテスト再生用として、今も愛用している。
【レビュー】「GENKI AUDIO」でニンテンドースイッチの音声出力を無線化。スマブラSPと合わせて最強のBGM専用機に【Bluetoothトランスミッター】
本体と付属品について
では、実際に届いた製品を開封してみる。
パッケージはスイッチ本体のネオンカラーをイメージしたカラーリングとなっている。
どこかでみたことのあるキャラクター???
付属品
付属品はこんな感じ。
- 「GENKI Dock」本体
- USB Type-Cケーブル(1.8m)
- 専用収納ポーチ
- 説明書(日本語有)
- ステッカー
- (グローバルアダプタ)
購入するとそこそこ値の張るUSB Type-Cケーブルが付属しているのが嬉しい。
なお今回はレビューするのはサンプル品のため、グローバルアダプターは付属していない。
まずは本体をチェック。
デザインは至ってシンプルだが、目立つロゴ等はコンセント側に集約されるなど、細部にこだわりが感じられる。
カラーはクリアグレーとグレーの組み合わせで、スイッチ本体に近い色味。
任天堂の携帯ゲーム機といえばクリアカラーのイメージ(世代だろうか・・・)があるが、そのリスペクトだろうか。
任天堂には是非スイッチのクリアカラーを出して貰いたいところ。
本体のサイズは「60×44×33ミリ」と非常に小型。なおかつ細身なので、コンセントに接続した際に隣と干渉しにくいのがうれしい。
なおコンセント部は折り畳み機構付き。そのままバッグに放り込んでも、他の荷物を傷つける心配はない。
本体の端子はこんな感じ。
- HDMI端子(映像出力)
- USB 3.1 Type-A(周辺機器接続用)
- USB 3.1 Type-C(スイッチ本体との接続用)
端子数は3つと必要最低限の構成。
周辺機器を接続するためのUSB端子は、付属のドックより減少している。
ボクの場合、無線接続のプロコンを愛用しているのでそこまで問題にはならなかったが、GCコンアダプタ等を使用している場合は注意。
USB 3.1 Type-C端子はスイッチ本体との接続に使用。付属のケーブルは1.8mと長めかつしなやかで使いやすかった。
映像出力には純正ドック同様HDMIケーブルを用いる。
純正のドックと並べてみると、本製品がどれだけ小型なのかよくわかる。
付属の充電器より一回り小さく、バッグに常備しても邪魔にならない。持ち運びや、スペースが限られるデスク上などでの使用に最適だ。
個人的に嬉しいのが、通常の充電器としても利用可能である点。
手持ちの「iPad Pro 11」で試してみると、純正の充電器と大差ないスピードで充電できた。
また、外部出力に対応した一部のUSB Type-C搭載機器では、映像の出力も可能となっている。
試しに手持ちの「iPad Pro 2018 11インチ」をつないでみたが、ちゃんと表示されることを確認した。
「iPad Pro」と組み合わせると、各種ストリーミングサービスの映像を手軽に大画面で楽しめる。出張や旅行のお供に最高のガジェットだ。
試してみてわかったこと
ここからは、「GENKI Dock」を実際に使用して気付いた点をいくつかまとめてみる。
純正ドックと同じ挙動で動作する
スイッチ本体と接続後、映像が外部出力されるとともに充電が開始される。
また、携帯モードからの切り替えにも対応。携帯モードでのプレイ中でも、映像出力が自動で切り替わることを確認した。
以前、ほぼ同じ機能を搭載した製品を使用していたのだが、携帯モードから映像がうまく切り替わらない問題があり、不便かつ不自然な挙動で不安だった。
「GENKI Dock」は純正ドックと同じ挙動なので安心して使用する事ができた。
キャプチャーボードへの映像出力(PC取り込み)も可能
HDMIキャプチャーボードを使用し、PCへの映像取り込みも行ってみたが問題なし。正しく動作することを確認した。
まとめ
「GENKI Dock」のメリット
- 高品質・良デザイン(本体・パッケージ共に)
- 純正ドックの1/10サイズで携帯性バツグン
- 純正準拠の挙動なので安心
- 様々なガジェットの充電にも対応、利用シーン多し
- 一部のUSB Type-C搭載機器では映像出力も可能
「GENKI Dock」のデメリット
- USB-Aが1ポートと少ない
「GENKI Dock」は拡張性を絞り、サイズを抑えることで、スイッチの弱点を補完する出ことに成功した意欲的な製品。
また、製品の至るところから任天堂へのリスペクトや愛が伝わってきて、使っていて楽しい製品だ。
海外旅行や実家への帰省など、「荷物を最小限に抑えつつ、外部出力できると便利だなぁ」というシーンは意外と多い。これからもどんどん活用していきたい。
「GENKI Dock」の購入方法
本製品は現在、国内向けクラウドファンディングサイト「Makuake」にて出資を順次募集している。
大人気商品となること請け合いなので、興味のある方は是非チェックしてみてほしい。価格は7100円~、出荷開始予定日時は2020年5月末~。