【レビュー】「GENKI AUDIO」でニンテンドースイッチの音声出力を無線化。スマブラSPと合わせて最強のBGM専用機に【Bluetoothトランスミッター】

去年の8月頃6月頃にKickstarterで出資したUSBドングル「GENKI: Bluetooth Audio for the Nintendo Switch」がようやく手元に届いた。

紆余曲折あり、11月の発送予定が1月まで伸びたものの、肝心の品物は無事届いたのでホッとしている。


実は、ボクが「GENKI」を購入したのはゲームのためではない。正確に言うと「スマブラSP」のサウンドテストモードで活用するためだ。

以前から、「GENKI」は「スマブラSP」のサウンドテストと相性がいいのではないかと考えていた。実際に使用してみると、スイッチをオーディオプレイヤーとして快適に使用することができたので、本体のレビューとあわせて紹介したい。

「GENKI」とは?

「GENKI」は、スイッチ下部のUSB-C端子に接続する事で、 スイッチでBluetoothによる音声出力を可能にするUSBオーディオアダプタ/Bluetoothトランスミッター/USBドングル。

ヘッドホンジャックに接続するタイプのBluetoothレシーバとは異なり、スイッチ本体からの給電で動作するため、別途バッテリーや充電も不要。スイッチ本体に差し込むだけで利用することができる。

最新の通信規格である「Bluetooth 5.0」にも対応。aptX LL等の幅広いコーデックにも対応することで、Bluetoothとは思えない低遅延で動作する。

また、スイッチ本体のスピーカーよりも省電力とされており、長時間の使用も可能となっている。

開封編:趣向を凝らしたパッケージと付属品

本体が入っているケースはスイッチ専用ソフトのパッケージと同じカタチというこだわりよう。趣向を凝らしたパッケージが可愛らしく、細部にまで気を使って作られているのがわかる。

また、パッケージの内側には、スイッチ本体との接続方法について印刷されていた。

次に、付属品を見てみる。

付属品
  • GENKI(本体)
  • BOOM MIC(本体に刺して使えるマイク)
  • ステッカーx2(GENKIロゴ、謎のキャラクター)

Kickstarterの場合、出資する金額に応じて付属品が変化するようになっていた。ボクは本体+マイクのセットを選択。

付属のマイクは、「Fortnite」でも利用できるよう直前まで調整していたらしく、おまけの枠に留まらないこだわりよう。人によっては、コレだけ欲しいという人もいるかもしれない。

本体は想像以上に薄く小さい。

となると心配なのは剛性だが、端子部分に力を加えてもびくともせず、作りは意外としっかりしている印象。

本体に取り付けてみると、専用設計なだけあって、スイッチ本体と非常にマッチしている。色味も近いので、まるで純正のオプション品のようにも見える。

「GENKI」とヘッドホンの接続方法

「GENKI」の設定方法は非常にシンプル。

スイッチの電源を入れて、スイッチ下部のUSBCポートにGENKIを接続。

GENKIの左側面にあるボタンを3秒長押しすると、ペアリング待機状態となり、LEDが点滅する。

その後、ヘッドホン側からペアリングして接続完了だ。

当然、毎回この操作が必要になるわけではなく、以降は自動で接続されるようになる。

GENKI+サウンドテストモード=最強のゲームミュージック専用機に

スマブラSPには、様々な作品の楽曲が800曲以上収録されており、それらの楽曲はサウンドテストモードで自由に聴くことができる。

通常の再生機能はもちろん、プレイリストの作成画面オフ再生機能コントローラーによる各種操作(曲送り・曲戻し・一時停止など)機能など、様々な独自機能が用意されている。

これを利用しない手はないということで、手持ちのWH-1000XM3と合わせて、ニンテンドースイッチをゲームBGM専用プレイヤーとして運用してみた。

会社の退勤時に使用した感想

感想
  • Bluetooth接続の安定性は、品川駅など混雑している環境では、iPhoneよりも音切れが多くプツプツ音が気になるものの、それ以外の場所では非常に安定していた。
  • 無線でどこでも好きなBGMが聴けるのはなによりもすばらしい。(スマブラSPのアレンジ曲がフルで聴けるのはここだけ!)
  • 曲送り・曲戻しなどの基本操作は、スイッチのコントローラーをコートのポケットに忍ばせて使用。画面が見られないので曲指定など細かい操作は出来ないものの、意外と快適に操作できる。
  • ヘッドホン側からは、音量の変更以外の操作はできない。ここはスイッチというハードウェアの制約上割り切るしかないだろう。
  • 屋外で40分程度使用したところ、本体のバッテリーを15%ほど消費していた。スマブラSPの画面オフ機能の恩恵か、意外と少ない印象。
  • スマブラSPのメニュー画面を操作した感じだと遅延は感じられなかった。接続コーデックによって異なるので一概には言えないが、専用設計によって最小限の遅延に抑えられているのだろう。

まだ少ししか試せていないが、使用感は上々。サウンドテストモードの高い操作性と相まって、非常に快適なリスニング環境を構築できた。品川駅で聴く「戦場(スマブラ64Ver.)」のエモさ(というか適当さ)は異常。

日本国内での購入方法→GLOTURE.JPにて購入可能です

「GENKI」はGLOTURE.JPにて一般販売も開始している。価格は本体のみで¥6,800、コンボパック(ドックアダプタ/スタンド/マイク付)で¥8,990となっている。

Gloture.jp – GENKI販売ページ

まとめ:スイッチをBluetoothオーディオに対応させたい人にオススメの一品

「GENKI」は、ニンテンドースイッチでのゲーム体験をより一層快適にしてくれるのはもちろん、ボクのようにオーディオプレイヤー化を考えている人にもオススメだ。(そんな奇特な人間めったにいないと思うが)

決して安い買い物ではないが、気になる方は是非購入してみてほしい。

Nintendo Switch Joy-Con(L) ネオンブルー/(R) ネオンレッド