スマホ、タブレット、PC・・・。携行するガジェットが増えるにつれ問題になる「コネクタ形状バラバラ問題」。
ガジェットが多いほどその影響は大きく、外出時に複数のケーブルを持ち歩くのは、もはや当然になりつつある。
近年、USB TypeCの普及により業界内にもコネクタ形状統一の流れが生まれつつあるが、一貫して独自規格(Lightning)を採用し続ける「Apple」や、安価な機器では未だに主流な「MicroUSB」など、規格統一の実現は難しいのが現状だ。
そんな中、これらの問題を解決する画期的な製品がクラウドファンディング上に登場した。それが、今回紹介する「HIGH FIVE」だ。
組み合わせで5つのケーブルに早代わり。
一見オシャレなキーホルダーのようにもみえる「HIGH FIVE」。
USB TypeA(オス)−Lightning/MicroUSB/TypeC(メス)を搭載した「コネクタ」と、TypeC(オス)−Lightning/MicroUSB(オス)を搭載した「ケーブル」の2つのパーツで構成されたこの製品は、コネクタの組み合わせによって様々な規格に対応する画期的なケーブルだ。
MicroUSBとLightningがひとまとめになった特殊なコネクタも特徴。多機能と小型化を同時に実現している。
コレ一つで、普段から携行するiPhone8、KindlePaperwhite、ニンテンドースイッチの充電規格を全てカバーできるのは嬉しい。
外出時には「HIGH FIVE」と充電器を持つだけで、充電の環境が整ってしまう。小型・軽量のため、バッグに入れたままでも邪魔にならず、荷物を減らしたい旅行時にも重宝しそうだ。
多機能ながらスッキリしたメタルボディ。
本体は金属製で質感◎。メタルボディの高級感と一体感のある曲線的なデザインが魅力的だ。
ケーブルは若干硬めながら柔軟性があり、断線耐性も高そうだ。
ケーブルは収納時に輪になるようにデザインされており、キーホルダーにすることができる。キーケースに入れておけば、持ち忘れのリスクも減るので便利。
不満点をいくつか。
おおむね満足だが、実際に使ってみて感じた不満もいくつか存在する。
充電専用ケーブルのため、データのやり取りは不可能
「HIGH FIVE」はあくまで「充電用」ケーブル。純正のLightningケーブルのようにPCやスマホのデータの同期などには利用できない。出先でデータ転送等の操作も行いたい場合、通常のケーブルも持ち歩く必要がある。この仕様さえ気にならなければ、非常に便利なケーブルだ。
Lightningケーブルの向きが決められている
「HIGH FIVE」を使っていて若干不便だなと感じるのは、Lightningケーブルの向きが決められている点。本来、Lightningケーブルは裏表関係なく利用できるが、「HIGH FIVE」の場合、MicroUSBと併用という特殊な仕組みの影響か、逆向きに挿しても充電されないので注意。
「ながら充電」には不向き
「HIGH FIVE」のケーブル長は非常に短いため、充電中の自由度が低い。また、コネクタとケーブルを接続しコネクタ形状を切り替える構造のため、一般的なケーブルに比べ抜けやすい。充電しながらスマホを使用するといった「ながら充電」には不向きである点には注意。
充電&出先用と割り切るなら最高のケーブル!
いくつかの不満点はあるものの、使いたくなるようなデザインと機能性の高さは唯一無二。
スマホなど充電頻度の高いガジェットで常用するのではなく、Kindleなど、出先で充電するかしないか分からないガジェット用に使用する「非常用ケーブル」として、1本持っておくと便利。
国内CFからの出資も可能であるため、「どうしても欲しい!」という方は出資を検討することをオススメする。