結局、写真の取り込みは純正アダプタが一番だった。
データ転送の手間削減・高速化
最近、記事用の写真撮影にはiPhoneではなく、カメラを使用している。ブログ用に圧縮するとはいえ、少しでも綺麗に取れる事が望ましい。
ミラーレス一眼なら、ボクのようなカメラ初心者でも、そこそこな写真が撮れるので助かっている。
ではなぜ今まで、iPhoneのカメラを使っていたのか。
主な理由としては、画像を加工する為に使っているiPad Proとの連携にクセがあり、使い勝手が悪かった事が挙げられる。
ボクが使用しているのは「OLYMPUS PL-6」というミラーレス機。
2013年製のカメラと、そこそこの古さではあるものの、iPhoneよりも遥かに綺麗に撮れるし、持ち運びもそこまで苦ではないサイズ感が気に入っている。
唯一欠点を挙げるとすれば、本体にWifi機能がなく、データをやり取りする方法に制限があることだった。
その欠点をカバーするべく、東芝の「Flash Air」という、SDカード自体にWifi機能を内蔵した特殊なSDカードを購入。
SDカードとiPadをWifi経由で接続しデータをやり取りできるという非常に便利なシロモノなのだが、データをやり取りするにはいくつかの手順が必要だった。
- カメラの設定画面からSDカードのWifiをオンにする
- iPadの設定画面からSDカードのWifiに接続する
- iPadから専用アプリを立ち上げ、SDカードにアクセス
- 画像を選択しダウンロード
最低でもこれら4つの手順が必要。
楽をするための無線接続のはずが、逆に転送の手間を増やしてしまっていた。
そこで今回、データ転送の手間を減らすべく、Apple純正のSDカードカメラリーダーを購入した。
開封してみる。
付属品は非常にシンプル。いかにもApple製品という感じだ。
説明書?が2枚と本体のみとムダがない。
本体はまっ白なプラスチック製。おそらく、lightningケーブルと同じ素材だろう。
端子部分のカバーも厚くなかなか耐久性もありそう。
使ってみる。
iPadに直接接続する必要があるが、FlashAirと比較すると、いくつもメリットを実感することができた。
具体的には以下の4つ。
- データ転送速度の大幅な向上
- データ転送に専用アプリが不要になった
- Wifiを再接続する手間が不要
- 有線接続の信頼性の高さ
データ転送速度の大幅な向上
下記の表を見ればその差は一目瞭然。
名称 | 転送速度[MB/s] |
---|---|
Apple「SDカードカメラリーダー」 | 18MB |
東芝「FlashAir W-04」 | 約3.9MB |
東芝 「FlashAir W-03」 | 約1.3MB |
SDカードカメラリーダーの速度については、AVWatchさんの下記記事を参照した。
Apple純正iPhone用SDカードリーダはどれくらい速い?
FlashAIR側の転送速度については公式サイトの下記の表を参考にした。
因みにボクが所持しているのは「W-03」という旧世代のモノ。
ボクの場合、40MB前後の画像ファイルを数十枚転送する事も多いので、転送速度向上の恩恵が大きい。
送るファイルサイズが大きければ大きいほど、転送速度の向上が実感できるだろう。
また、FlashAirの場合、転送速度が遅いため、iPadがスリープしてしまうことがあるが、その際にもデータ転送がキャンセルされてしまう。
SDカードリーダーにしてからはスリープ状態になる前に転送が終わる。
そもそも転送中に別の作業ができるのでスリープ状態にならないのだが。
データ転送に専用アプリが不要になった
FlashAirからiPadにデータを転送する場合、iPad側に専用アプリをインストールする必要があった。
アプリでは、SDカード内の写真データのプレビューと転送が行える。無いと転送できないので仕方なくインストールしていたが、それ以外の用途もないし、使うときだけ再インストールしていた。
SDカードリーダーでは、純正の写真アプリでデータのやり取りができるのは個人的には重要なポイント。無駄がなく、気に入っている。
Wifiを再接続する手間が不要
FlashAirを使っていて一番不便だったのがこれ。
FlashAirでは、Wifi経由でデータのやり取りを行うため、今まで接続していたWifiから一度切断する必要がある。
切断すれば当然インターネット接続は切れる。再度接続するには、データ転送終了後にiPad側からWifiを切り替えるか、カメラ側の設定からWifiをOFFにするしかない。
転送後はすぐに作業に移りたいが、そこに1つ無駄なアクションが加わるだけで、煩わしさを感じてしまう。
SDカードカメラリーダーなら、端子を抜き差しするだけだし、転送中も並行して作業やブラウジングをすることが出来るため、無駄な待ち時間が発生せず、非常に効率が良い。
有線接続の信頼性の高さ
人間というのは不思議なもので、無線通信の技術がいくら進歩していても、線が一本繋がっているだけでどこか安心してしまう。
これはあくまで気持ちの問題だが、実際問題として、有線接続には通信が途切れにくいという利点がある。FlashAirの場合、転送中に通信が途切れてしまうことがあった。
条件は不明だが、転送サイズが大きいほど発生しやすい様な気がしている。
まとめ
Wifiの切り替えや転送速度が気にならないならFlashAirの新型をお勧めするが、価格が高いのがネック。
転送速度が少しでも早い方が良い方にはSDカードリーダーをオススメする。
SDカードとSDカメラカードリーダーの価格を合わせても、同容量のFlashAirより安いはず。
自分の用途に合ったアイテムを選ぼう。