【レビュー】ワイヤレスチャージャー「NOMAD Base Station」購入。AirPowerまで待てなかったよ・・・

Apple純正ワイヤレス充電器「AirPower」が発売されない・・・

昨今、Apple謹製のワイヤレス充電器「AirPower」の発売が近いのではないかと噂され、発売を心待ちにしている人も多いのではないだろうか。

Appleならば素晴らしい製品に仕上げているに違いないが、機能や性能など、その全貌は未だに不明点が多い。

AirPowerの不安なトコロ
  • 発売日はいつ?
  • 性能は?
  • 価格は?
  • カラーバリエーションはホワイトのみ?
  • 品薄による「AirPower難民化」が心配

AirPodsや新型iPhoneは、発売直後に品薄になるのが恒例化しており、AirPowerも同様に争奪戦になることが予想される。

ただでさえ長く待った上に、発売後更に待たされるのは正直面倒だ。

発売日はおろか、機能や性能がハッキリわからない状態も気になるし、「AirPowerじゃなくてもよくないか?」という考えを持つ人も多いだろう。

そんなことを考えるうちに、度々「AirPower以外に理想的なワイヤレス充電器はないか」と様々な通販を物色するようになっていた。

そんな中、米Amazonで売れ筋商品であるこの製品を発見。デザインに一目惚れし、そのままの勢いで購入した。衝動買いだったため、購入後に「日本でもちゃんと使えるか」「馴染みの薄いブランドだけど大丈夫か」などの様々な不安が頭をよぎった。


1週間程度使用した結論から言うと、いずれの不安も杞憂に終わった。性能・デザイン共に満足できるオールインワンな品質で、ワイヤレス充電器を探している人全般にオススメできる製品なのだが、日本で販売されておらず知らない人も多いと思うので、簡単に紹介したい。

「NOMAD Base Station」のスペック

  NOMAD
Base Station
Apple
Air Power
発売日 2018/10/8 不明
(今年中?)
サイズ 縦:6cm
横:8cm
厚さ:2cm
不明
重量 約200グラム 不明
同時充電台数 【無線】
2台
【有線】
2台
【無線】
3台
ポート 【USB-A】
1個
【USB-C PD】
1個
なし
出力 【無線】
10W
【USB-A】
7.5W
【USB-C PD】
18W
不明
価格 $99.95 不明

スペックはこんな感じ。ワイヤレスチャージャーとしては10Wで2台同時充電可能であるなど、そこそこのスペック。

やはり特筆すべきは「Base Station」という名の通り、「USB-TypeC PD」「USB-A」を搭載することで、様々なデバイスの充電に対応していることだろう。

ワイヤレスチャージャーながら、Macbookが充電できるなど、幅広い用途で利用することができる。

NOMAD Base Stationについて

置くだけで10Wの高速充電。同時充電は2台まで

非常にポピュラーな無線充電規格である「Qi」に対応しており、数多くのデバイスを充電可能。

10W出力を搭載しているため、無線ながら高出力。iPhoneに付属する充電器(5W)よりも遥かに高速で充電できる。

充電器にありがちな、充電中のコイル鳴きや発熱といった問題もなく、非常に快適に利用できる。

「Apple Watch」の充電には非対応。

「Apple Watch」の無線充電はQiに対応しておらず、専用の充電器が必要。そのため、この充電器では充電できない。

「Air Power」は自社製であるため、「Apple Watch」と「iPhone」の同時充電に対応するのはまず間違いない。Appleデバイスの充電に特化したものが欲しい場合、「Air Power」の方が親和性は高いだろう。

とはいえ、USB-A経由での充電に対応しているため、「Apple Watch」の付属ケーブルを利用すれば一応充電は可能。

アルミ+本革の贅沢仕様。当然その分高価

充電パッドは本革張りの贅沢仕様。iPhoneを置いてしまうと見えなくなるのは残念だが、その佇まいはとても充電器とは思えないほど整っており、インテリアとしても非常に映える。

筐体のほとんどはアルミ製で、軽量ながら高級感がある。iPhone8の側面のアルミの質感ととてもマッチしていて、純正品ようにすら見えるデザインだ。

デザインだけでなく使い勝手もバツグン。本体正面には充電状況が確認できるLEDが内蔵されており、充電中はオレンジ、充電完了時にはグリーンに点灯する。充電状況を画面を開かずに確認できるのは地味に便利だ。

3コイル内蔵で「ズレ」に強い

安価なワイヤレスチャージャーは、充電に使用するコイルが2つしか内蔵されておらず、少しでも位置がずれると充電されなかったり、速度が低下する場合がある。

起きてる間ならいいが、夜寝る前にセットして朝起きたら充電がカラ・・・なんてことがあったらと思うとゾッとする。

この充電器は、コイルを3つ内蔵することで、充電可能なエリアが広く、上のような事故が発生しにくい仕様になっている。

実際、ある程度大雑把に設置してみてもしっかり充電されていることがわかる。

まとめ:高品質で満足度高し。質感にどこまでお金を出せるかで評価が変わる

GOOD
  • ケーブルレスでデスクがスッキリ
  • 無線充電×2と有線充電に両対応
  • アルミと本革を贅沢に使用したスリムな本体
  • コイルを3つ使用しておりズレに強い
  • 海外ではそこそこのシェア、信頼度は高い
BAD
  • 日本で未発売
  • 約11,000円+送料と高価
  • 同時に無線充電可能な台数が2台と控えめ
  • Apple Watchは充電できない
  • PD出力は最大18W、MBP13には不足
  • 個人輸入のため保証は期待できない
  • AirPowerが待てない・不安
  • 高品質なワイヤレス充電器が欲しい
  • Appleデバイス以外でも利用したい
  • 価格はあまり気にしない

約11,000円と高価ではあるが、シンプルで分かりやすいLEDや牛革張りの無線パッド、Apple製品との親和性も高いアルミ製の筐体など、使い勝手への配慮やデザインへの強い拘りを感じる事ができる。

国内販売はされておらず購入難度は高めだが、ボクのように高品質なワイヤレスチャージャーを求めるユーザーは、わざわざ輸入する価値のある良品だ。

「Air Power」に拘りがない人は購入を検討してもいいだろう。


参考
Base Station Hub EditionNOMAD Base Station 公式商品ページ