今回、ゲーム用のイヤホンとしてApple「EarPods」の3.5mmプラグ版を購入した。
「EarPods」はiPhoneに付属する標準のイヤホンで、本来の用途はリスニング用なので、ゲーミングイヤホンではない。だが、実際に使ってみると、音のクセもなくゲームの環境音も聴きやすい。本体も軽いので、長時間のゲームにも使いやすい。結果的に今までゲームで使ったイヤホンの中で最もお気に入りのイヤホンとなった。
今回の記事では、ゲーミングイヤホンにおすすめな理由や、唯一のデメリットについて紹介する。
- わずか「6g」と超軽量で、耳が疲れない
- 耳が蒸れず、不快感が少ない
- 音の指向性が良く、FPSと相性が良い
- マイク付きで仕事にも使いやすい
- ケーブルが短い、タッチノイズが多い
「EarPods」最大のメリットはその軽さ。重量は片耳「6g」で、ゲーミングイヤホンとして有名なshure「SE215」が「30g」であることを考えると、かなり軽いことがわかる。本田が軽いので耳への負担も少なく、装着感も非常に良い。着けているのを忘れてしまうほどだ。
たまに本当につけているのを忘れたまま立ってしまい、耳から勢いよく抜けてしまうことがある。
軽いことの最大のメリットは、長時間装着していても疲れにくいこと。長時間ゲームや作業に集中していても、耳が疲れたり痛くなることはほとんどない。
ゲーム以外にも、作業に集中している時に音楽を軽く流したり、手を動かしながらラジオを聴く時などにもおすすめ。
ゲーミングイヤホン・ヘッドホンの多くは、ノイズの混入や音漏れを防ぐため、密閉された構造になっている。
長時間着けたままだと、汗や皮脂でベタベタしたり、耳が蒸れてくる。
その点、オープンイヤーイヤホンである「EarPods」は耳が蒸れたり、装着時の圧迫感も感じにくい構造となっている。
本体の軽さも相まって、装着時の不快感の少なさは圧倒的だ。
「EarPods」はiPhoneの付属品として有名だが、箱にしまったまま使ったことのない人も多いはず。
実は「EarPods」はそこそこ音質が良く、クセのないフラットな音を鳴らすので、しばしば作曲時のリファレンスとして使われたり、プロゲーマーやストリーマーのイヤホンとして使用されている。
安いイヤホンにありがちな「のっぺりした平面的な音」ではなく、しっかりと立体的な音を鳴らしてくれる。
音楽鑑賞用としては低音が弱く、音にパンチがないのが難点だが、音の指向性が正確なので、FPSなどの対人ゲームとの相性がとても良い。
特に「VALORANT」「APEX Legends」「オーバーウォッチ2」など、競技性の高いFPSゲームで特に真価を発揮する。これらのゲームでは、足音や銃声を元に敵の位置や数を把握する必要がある。これらの重要な音は中音域〜高音域から構成されているので、低音が少ない「EarPods」はゲーム用途に最適といえる。
プロゲーマーやストリーマーには「EarPods」を使用するユーザーも一定数いて、「EarPods」でなくともイコライザーで低域をカットするユーザーも多い。
「EarPods」は音の指向性もわかりやすく、低音も少ないため、わざわざイコライザーで弄らなくても、理想に近い音でプレイすることができる。
マイク内蔵で、ゲームだけでなく仕事に使えるのも嬉しいポイント。音質はないよりマシというレベルだが、TeamなどのWeb会議用途であれば全然使える。コードは細く取り回しもしなやか。コンパクトなので、薄いポケットに忍ばせても邪魔にならない。
ただし、音質は最低限でお世辞にも良いとは言えないので、ゲーム時のコミュニケーションには別途USBマイクを用意したいところだ。
オープンイヤーイヤホンはその構造上、音漏れ周囲の環境音を拾いやすいというデメリットがある。
雑音の多い環境ではほぼ使い物にならないため、自宅にゲームに集中できる環境が既にある必要がある。長時間の作業やゲームに集中したい、耳の周りが蒸れるのがイヤという方にはぜひ試して貰いたい。
「EarPods」はそもそもゲーミングイヤホンではないため、ケーブル長が「1.2m」と短めである点には注意。デスクの下にPCを置いていたり、デスクの奥にアンプを設置している場合届かない可能性があるので、あらかじめ確認しておきたい。
また、ケーブルの性質上タッチノイズが多い。ちょっとした衣服との摩擦音も拾うため、VRゲームなど体を使ったゲームにはあまり向かず、人によってはFPSなどをプレイしている際の。
「EarPods」を購入してからすでに半年ほど利用してきたが、本当にストレスなく快適に使用できている。
無線モデルのような充電のストレスもなく、ほとんどのイヤホンより軽いので、長時間の使用にも最適。マイク付きでもしもの場合でもチャットを楽しむことができる。
オープンイヤー型であるため外音を拾いやすい(というか着けていない状態とほぼ同じ)なのが唯一のデメリットだが、仕事場や自分の部屋ですでに作業やゲームに集中できる環境が整っているユーザーにとっては、大きなデメリットにはならないはずだ。
価格も3,000円以下と安いので、試しに購入してみても後悔は少ないはず。下手な中華製のゲーミングイヤホンよりも音質的にも品質的にも満足できるはずだ。