Appleは「Apple Arcade」や「Apple Music」など、4種類のサブスクリプションサービスを展開している。また同時に、これらのサービスをまとめて受けられる「Apple One」というサービスも展開。
これまで妻と別々で契約していたのだが、この度お互いの契約を「Apple One」のファミリープランに統合した。
「Apple One」の存在は知りつつも、変更するのが面倒だったり、オトクになるのかよくわかっていない人も多いと思う。
実際に「Apple One」に登録してみたが、プラン変更は驚くほど簡単だった。メリットばかりではないものの、早く変更すればよかったと後悔するほどオトクなサービスだった。
今回の記事では、「Apple One」を使ってみた感想やメリット・デメリット、どのような人におすすめなのかについて、紹介する。
変更に至ったキッカケ
最近になって、「Notion」で「サブスクリプションの登録状況管理」を始めた。夫婦間の登録状況を整理する中で、登録サービスが競合していることが判明した。
契約者 | サービス | 価格 |
---|---|---|
自分 | Apple Music(ファミリー) | ¥1,480 |
自分 | iCloud 2TB | ¥1,300 |
妻 | iCloud 200GB | ¥400 |
自分 | Apple TV + | ¥600 |
¥3,780 |
状況を改善するべく、契約を「個別契約」から「Apple One」へ統合。
正直、利用しないサービスも付いてくるが、使わなければ良いだけのこと。それでも「Apple One」の方が安いのだから、気にする必要はない。
Appleの高品質なサブスクが「1,850円」で使える「高コスパ」
「Apple One」のメリットはなんといっても「コスパの高さ」。
「Apple One」の月額は個人プランが「1,100円」、ファミリープランが「1,850円」。Appleのサブスクリプションサービスを多く利用している人ほど、オトク感が増す価格設定だ。
全てのサービスを個別で契約した場合と比べて、個人で「1,210円」ファミリーで「1,230円」もオトクになる。
AppleTV+なんか観ないから要らないというユーザでも(ただ「See-暗闇の世界-」は面白いから観てほしい)、「Apple Music」単体と大差ない価格で利用できる。
個別契約と同様のサービスを受けられる
各サービスの使用感も、個別契約となんら変わらない。
注意点としては、ファミリープランの場合、iCloudのストレージ容量が家族共用となる点。200GBの場合、それぞれ100GBといった用に明確に区切られるわけではないが、フルで200GB使えるわけではない。
ストレージ容量は共有されるが、家族のデータを勝手に閲覧することはできない。個人のデータのプライバシーはしっかり守られる様なので安心(とはいえクラウドにおくデータは慎重に選ぼう)。
iCloudのストレージ容量が200GBに限定される
良いことばかりに思える「Apple One」だが、欠点もある。
それは、「Apple One」に含まれる「iCloud」の容量が「200GB」のみであること。これはボクが「Apple One」のサービス内容で最も不満に感じていることだ。
今まで契約していたiCloudストレージは「2TB」。「Apple One」に移行すると、1/10程度の200GBに減ってしまった。
既にiCloud上には200GB以上のデータが保存されていたため、プラン切替前にデータ整理を行う必要があり、少々手間だった(使用していたデータのほとんどはiPadのバックアップデータだった)。
ボクと同じように、「Apple One」契約で容量が超過してしまう方は、
- バックアップデータをPC/Macのローカル環境に保存
- フォトライブラリのiCloud共有をオフにする
- iPhoneはなるべくストレージ容量の大きいモデルを選択
上記のようにストレージを空ける工夫をし、容量不足を解消する必要がある。データを雑多に管理している人には骨の折れる作業になるだろう。
「どうしてもストレージ容量が足りない・・・」という場合、「Apple One」の契約とは別に、iCloudのストレージを追加で契約するという手もある。
当然割引はないため、料金はフルプライス。ここの改善が、今後の課題になるだろう。
「Apple One」まとめ:柔軟性に欠けるが合う人には最高のサービス
「Apple One」がオススメな人
- Apple MusicとiCloudを個別に契約している
- 家族がAppleのエコシステムにとらわれている
- iCloudのストレージが200GBで問題ない
「Apple One」を契約した際のメリットや現状抱える問題について紹介した。
iCloudストレージが「200GB」に限定されるなど柔軟性に欠ける面はありつつも、高品質なサービスをオトクに受けられるというメリットは変わりない。
我が家のように、家族が皆Appleのエコシステムに囚われているのなら、すぐにでも「Apple One」の導入に向けて、家族会議を始めよう。
「Apple One」への変更は、Appleデバイス上で簡単に変更可能。
- iPhone・iPadの場合、「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」
- Macの場合、「システム環境設定」>「ソフトウェア・アップデート」
誰も損しない、すぐ変更できる、家族間のプライバシーも問題なし。「Apple One」は、2TBもの膨大なストレージを必要とせず、「Apple Music」を楽しむ多くのAppleファンにとって、最高のサービスだ。