ブログを初めて以来、カメラに触れる機会が増えた。主にブログ記事用の撮影用。ブログの性質上、物撮りをする事が多く、主に自宅のデスク上で撮影するようにしている。
日中は窓から差し込む自然光を利用して撮影。温かみのある色合いで撮影することができ、その仕上がり自体には満足していた。しかし、平日の場合、日中は会社にいるため撮影をすることが出来ないのが非常に不便だった。
部屋の明かりで撮影した場合、自然光に比べ違和感のある色味になったり、光量が不足してしまう。露光調整やホワイトバランス調整等で対策していたが、ノイズの増加や日によってムラのある絵になってしまい、画質が不安定。
- 日中以外撮影できない
- 過度の加工・修正による画質の低下
これらの問題を解決するために導入したのが、今回紹介するストロボライトNEEWER「TT560」だ。選んだ理由は明確。様々な観点からみて、この製品が一番お手軽そうだと思ったから。
NEEWER「TT560」を選んだワケ
- 利用者が多く情報が豊富
- 機能がシンプルで初心者向け
- RICOH GRにも取り付け可能
- 自立するので単体でも使用可能
今回は記事タイトルの通り、NEEWER「TT560」のなにがお手軽なのかを紹介。
【お手軽ポイント1】いつものカメラに取り付けるだけ
カメラの画質を向上する手段はいくつかあるが、ストロボライトの導入はその中でも最も簡単な手段の一つだ。
ボクは普段の撮影にRICOH GRを使用している。GRは標準のホットシュースタンドを搭載しているため、本体上部にカンタンに取り付けることができる。
カメラより大型のためバランスは悪くなってしまうが、接続部の剛性もしっかりしており、壊れる気配はない。プロ向けのように、外でガシガシ使えるほどの耐久性があるかどうかは未知数だが、自宅用と割り切れば十分すぎる剛性だ。
SONY製カメラの場合、装着に別途アダプタが必要。
【お手軽ポイント2】3000円という激安価格
ストロボライトはカメラ同様その価格もピンキリで、3000円というと最安レベルの製品となる。
あまりに安すぎるので「本当にちゃんと使えるの?」と不安を覚えたが、実際に使ってみると、本体はずっしり重く、チープさは感じられない。
Amazonでの評判通り、3000円とは思えないほどしっかりしている印象だ。
【お手軽ポイント3】機能もシンプルで使いやすい
搭載機能
- フラッシュの出力調整(8段階)
- 出力レベル確認インジケータ
- 撮影モード選択
- 電源ON/OFF
- ヘッダ部回転機構(垂直:90度、水平:270度)
搭載されている機能は必要最低限のものだが、初心者としてはむしろ覚えることが少ない分使いやすい。ボタン等もわかりやすいので、数回使えば操作は覚えられるだろう。
ヘッダ部分に回転機構を搭載しているため、フラッシュライトの角度を調節することも可能。
「垂直に90度、水平に270度」回転できるため、フラッシュを被写体に直接当てるのではなく、壁や天井に反射させて撮影する「天井バウンズ」も可能だ。
【お手軽ポイント4】時間に縛られなくなる
不満点でも挙げたが、平日の夜に写真を撮影出来ないのが非常に不便だった。
一応、小さい撮影ボックスは所持しているので、平日の撮影が必須の場合は利用するようにしているが、撮影ボックスに収まらないモノも当然ある。
その場合、記事の本文自体は完成しているのに、撮影が滞ったせいで記事の公開が遅れてしまう事が多々あった。
「NEEWER TT560」を使用すると、帰社後でも自然光に引けを取らない程明るい写真を撮影できる様になり、記事作成が非常に捗るように。
また、副次的なメリットとして、明るさを一定に保って撮影する事ができるようになったため、画像の明るさと色味を他の写真と比較しつつ調整する手間が軽減された。
時間帯に縛られず作業できるようになった上に、作業時間の短縮まで実現できて、まさに一石二鳥だ。
「NEEWER TT560」使用前と使用後の写真を比較してみる。
使用前(自然光のみ)
デティールが潰れているわけではないが、全体的に暗い印象。自然な色合いだが、ブログ用としては少々映えにくい。
使用後(自然光+天井バウンズ明るさ1)
上の写真に比べると一目瞭然。苺本来の鮮やかな赤が見事に表現されており、とても美味しそうな絵になった。
使用後(自然光+天井バウンズ明るさ2)
上の2つほど劇的な違いはないが、上より明るくなった。個人的にちょっとやりすぎな気もするので、上くらいの明るさがちょうどいいかも。
この様に、撮って出しでもここまで明るい絵が撮れることがわかった。
この写真の場合、自然光と組み合わせて撮影しているため、明るさ設定をかなり低く設定しているが、夜間でも、室内灯と「NEEWER TT560」を組み合わせれば十分明るい写真をカンタンに撮ることができる。
正直微妙なポイント
- 充電式ではなく電池式
概ね満点をあげたいところだが、唯一不満なのが「充電式でなく電池式である」ということ。当然、外に持ち出して使用する場合、再使用まで時間の掛かる充電式より、電池交換式の方がディレイが少なく便利だが、ボクの様に「自宅でたまに使う」程度の軽い使い方の場合、自然放電による電池漏れや、運用コストなどのデメリットの方が気になってしまう。
ボクのように、電池式にデメリットを感じてしまう場合には、エネループなどの水素蓄電池(充電式で繰り返し使える電池)を購入すると便利。
お手軽ワンランクアップを実現する夢のアイテム
- ブログやSNSの写真のクオリティをワンランクアップさせたい
- ストロボライトがどんなものか触れてみたい
- 何事もお手軽なほうがいい
「NEEWER TT560」と手持ちのデジカメやスマホと組み合わせれば、ブログやSNSに投稿する写真を「お手軽に」クオリティアップすることができる。
3,000円と安価ながら性能も十分で費用対効果が高い。ストロボライト初心者の最初の一台に最適なアイテムと言えるだろう。