$69で買える最強のポケット電子書籍リーダー「Xteink X4」徹底解説②OSアップデート完全ガイド

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はじめに

「Xteink X4」を快適に使い続けるためには、定期的なOSアップデートが欠かせない。機能改善やバグ修正が行われるため、最新のファームウェアに更新することで、より快適な読書体験が得られる。

しかし、公式の説明書には具体的なアップデート手順が記載されておらず、初めて「Xteink X4」を手にしたユーザーにとっては、どのようにアップデートすればよいか分からないという課題がある。

この記事では、僕が実際に「Xteink X4」のOSをアップデートした経験をもとに、2つのアップデート方法を詳しく解説する。特に、有志によって開発された「Xteink Flash Tools」は非常に便利なツールであり、公式の方法よりも圧倒的に簡単で確実にアップデートできる。

この記事を読むことで、「Xteink X4」のOSアップデートを安全かつ確実に実行する方法を理解できるようになる。

前回の記事はこちら。

$69で買える最強のポケット電子書籍リーダー「Xteink X4」徹底解説①ファーストインプレッション

中国版と国際版、どちらをインストールするべき？

「Xteink X4」のファームウェア（デバイスを制御するためのソフトウェア）には、中国版と国際版の2種類が存在する。どちらをインストールすべきか迷うユーザーも多いだろう。

結論から言うと、日本語で読書を行う場合、機能面や表示面において両者に大きな差はない。どちらを選んでも問題なく使用できる。

ただし、Redditなどのフォーラムでのやり取りを見る限り、国際版の利用者の方が多い傾向にあると言われている。コミュニティでの情報交換を重視するのであれば、国際版を選択するのが無難である。僕自身も国際版をインストールしており、特に不都合を感じたことはない。

中国版と国際版、どちらが届く？

購入時にどちらのバージョンが届くのかは、購入先によって異なる。

僕はAliExpressで購入したが、届いた本体は中国版だった。日本から購入する場合、AliExpressや公式HPで注文するのが最も手軽だが、その場合中国版が届く可能性が高いと言われている。

ただし、本体が中国版であっても、後述する「Xteink Flash Tools」を使用すれば、国際版のファームウェアに変更することも可能である。

本体のOSアップデート方法について

「Xteink X4」のOSアップデート方法は、主に2種類存在する。それぞれ異なる特徴があるため、自身の環境に合わせて選択することが重要である。

アップデート方法の比較

項目iPhoneテザリングXteink Flash Tools
必要な環境iPhoneが必要対応ブラウザが動作するPCが必要
処理速度遅い（10分以上）非常に速い（数分）
接続の安定性不安定な場合がある安定している
途中停止のリスクありほぼなし
ファームウェア選択本体の言語に依存自由に選択可能
開発元公式有志による開発
保証ありなし（自己責任）

iPhoneテザリングによるアップデート

公式が推奨する方法であり、iPhoneのテザリング機能（スマートフォンのインターネット接続を他のデバイスと共有する機能）を利用してWi-Fi経由でアップデートを行う。iPhoneが必要となるため、AndroidユーザーやiPhoneを持っていないユーザーには利用できない。

また、テザリング経由のため通信速度が遅く、10分以上かかる場合がある。さらに、接続が不安定になりやすく、途中で処理が止まってしまうリスクもある。

もう一つの制約として、本体の初期言語設定によって、インストールできるファームウェアが制限される場合がある。中国版の本体には中国版のファームウェアしかインストールできず、国際版への変更ができない場合がある。

Xteink Flash Toolsによるアップデート

有志によって開発されたWebベースのツールであり、PCと「Xteink X4」を直接接続してアップデートを行う。処理速度が非常に速く、数分で完了する。

接続も安定しており、途中で処理が止まるリスクはほぼない。さらに、本体の言語設定に関わらず、中国版と国際版のファームウェアを自由に選択してインストールできる点が大きなメリットである。

ただし、有志によるツールのため、公式の保証はない。使用する際は自己責任となることを理解しておく必要がある。

僕の経験では、Xteink Flash Toolsの方が圧倒的に簡単で確実である。以下では、Xteink Flash Toolsを使った具体的なアップデート手順を詳しく解説する。

Xteink Flash Toolsでの更新手順

Xteink Flash Toolsを使ったアップデート手順を、ステップバイステップで解説する。

事前準備

まず、以下の準備を行う必要がある。

  1. 対応ブラウザの確認: Chrome、Edge、またはOperaがインストールされていることを確認する。
    MacユーザーはSafariを使用しないよう注意が必要である。Safariでは正常に動作しない可能性がある。
  2. microSDカードの挿入: 本体にmicroSDカードを挿入した状態でPCと接続する。
  3. USBケーブルの準備: 「Xteink X4」をPCに接続するためのUSB Type-Cケーブルを用意する。

アップデート手順

ステップ1: Xteink Flash Toolsにアクセス

以下のURLにアクセスする。

https://xteink.dve.al

ステップ2: ファームウェアの選択

画面に表示される「Flash English firmware」または「Flash Chinese firmware」のボタンを押す。
国際版をインストールする場合は「Flash English firmware」、中国版をインストールする場合は「Flash Chinese firmware」を選択する。

ステップ3: 進行状況の確認

画面下部に表示される「Steps」の進行状態を確認する。各ステップが順番に実行されていく様子が表示されるため、処理が正常に進んでいるか確認しながら待つ。

ステップ4: 処理完了の確認

「Reset Device」まで完了したのを確認したら、本体のUSB接続を外す。この時点で、ファームウェアの書き込みは完了している。

ステップ5: 本体の再起動

本体のリセットボタンを押下し、電源ボタンを長押しして再起動を行う。リセットボタンは小さな穴の中にあるため、ピンなど細いもので押す必要がある。

ステップ6: バージョン確認

本体の設定画面からOSバージョンを確認し、更新されていることを確認する。

僕の環境と実際のアップデート結果

実際にアップデートを実行した環境は以下の通りである。

  • 本体: 中国版（AliExpressで購入）
  • OS Ver（更新前）: XTOS3.0.5（中国版ファームウェア）
  • OS Ver（更新後）: XTOS3.0.8（国際版ファームウェア）

中国版の本体から国際版のファームウェアへの変更も、Xteink Flash Toolsを使用することで問題なく実行できた。日本語表記に違いはなく、機能面でも特に問題は発生していない。

Xteink Flash Toolsの注意点

2025年11月時点の情報として、Xteink Flash Toolsによるバックアップ作成機能は、一時的に不具合で使用不可となっている。最新のFlashについては、コミュニティハブに格納されているため、そちらを使用して復元することも可能。

https://xteink.dontthinkjustbuild.com

最新の状況については、Redditのコミュニティや公式フォーラムで確認することを推奨する。また、アップデートを実行する前に、現在のファームウェアバージョンを確認し、本当にアップデートが必要かどうかを判断することも重要である。

iPhoneテザリングによるアップデート方法

Xteink Flash Toolsが使用できない場合や、iPhoneユーザーで公式の方法を試したい場合は、iPhoneテザリングによるアップデートも選択肢となる。

手順の概要

  1. iPhoneのテザリング機能を有効にする
  2. 「Xteink X4」のメイン画面から、更新/転送ボタンを押下し、更新/転送画面に遷移する
  3. ネットワーク接続を押下し、iPhoneテザリングのアクセスポイントに接続する
  4. 更新/転送画面からシステム更新を押下し、OSアップデートを実行する
  5. ダウンロードとインストールが完了するまで待つ（10分以上かかる場合がある）
  6. 本体のリセットボタンを押下し、電源ボタンを長押しして再起動を行う

iPhoneテザリングの注意点

iPhoneテザリングによるアップデートは、接続が不安定になりやすく、途中で処理が止まってしまうリスクがある。また、処理に時間がかかるため、十分な時間を確保してから実行することを推奨する。

さらに、本体の初期言語設定によってインストールできるファームウェアが制限される場合があるため、中国版から国際版への変更ができない可能性がある。

まとめ

「Xteink X4」のOSアップデートは、Xteink Flash Toolsを使用することで、簡単かつ確実に実行できる。処理速度も速く、中国版と国際版のファームウェアを自由に選択できる点が大きなメリットである。

一方で、iPhoneテザリングによるアップデートも公式の方法として利用できるが、処理に時間がかかり、接続が不安定になるリスクがある。

どちらの方法を選ぶにせよ、アップデートを実行する前に現在のファームウェアバージョンを確認し、本当にアップデートが必要かどうかを判断することが重要である。また、最新の情報については、Redditのコミュニティや公式フォーラムで確認することを推奨する。

「Xteink X4」を快適に使い続けるためには、定期的なOSアップデートが欠かせない。この記事が、安全かつ確実にアップデートを実行するための参考になれば幸いである。

https://github.com/daveallie/xteink-flasher
参考
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参考
Xteink X4
Xteink

今後の記事予定

今後は以下の内容について記事にする予定。

  • ファイル形式をEPUB形式に変換する方法
  • 日本語の縦書きを設定する方法
  • EPUBの書式を最適化するプラグインの紹介
  • 読んでいる本を表紙にする方法

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